Works 05 — 産学の融合

産業と大学の出会いで、
地域が変わる。

佐賀大学 産学交流プラザ 改修

地方の産業は技術と担い手を必要とし、大学は社会とつながる場を必要としています。その二つが出会う場所を、キャンパスの入口につくる。企業の窓口と大学の機能を一つの建物に重ねることが、この計画の出発点でした。

佐賀大学 産学交流プラザ 改修後の外観
改修後 — ガラスの建具で包み直された、産学交流の窓口
はじめに — 大学が求めたこと

地域とともにある国立大学として、大学が求めたのは、企業や地域の人が気軽に訪ねられる「大学の窓口」でした。インフォメーション、会見場、キャリアセンター、広報室。学外との接点になる機能を一か所に集め、キャンパスの入口に置く構想です。

その場所に選ばれたのが、昭和57年に建てられた文科系サークル会館。新築ではなく、40年使われた建物をリノベーションするという選択でした。

改修前 — 40年の建物を読む

設計は、既存の建物を読み解くことから始まりました。今の佇まいは、キャンパスの入口に対して、背を向けるように建築されています。そこでキャンパス入口側のコンクリート外壁を全て撤去し、カーテンウォールとすることで大学の顔たるファサードをつくることが構想されました。鉄筋コンクリート造3階建ての躯体は、十分な耐震性能を確保できるよう計画しています。一方で外壁の吹付材にはアスベストが含まれ、全面除去が前提になりました。エレベーターはなく、上下階の移動は階段だけ。まずは、次の時代を支える下地づくりから試みました。

改修前の外観 — 汚れの目立つ外壁
改修前の外観 — 40年分の汚れをまとった外壁
改修前の中庭 — 開放廊下に囲まれた吹抜け
改修前の中庭 — 外部の開放廊下に囲まれた吹抜け
中庭を、内部にする

計画のポイントは、この吹抜けの中庭です。外部だった1階開放廊下と吹抜けを、アルミカーテンウォールで囲い込み、雨風を気にせず人が滞在できる内部の交流空間へ変えました。エレベーターを新設し、外構にはスロープ。バリアフリー化にも対応しています。

改修後の中庭 — ガラスの建具で囲われた吹抜け
改修後の同じ中庭 — ガラスの手すりと建具で、内部の交流空間に
施設概要
名称佐賀大学(本庄町1)産学交流プラザ改修
所在地佐賀県佐賀市本庄町(佐賀大学本庄キャンパス)
構造・規模鉄筋コンクリート造 3階建て(既存・昭和57年築)
延べ面積1,611.26㎡

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