Works 01 — 学童保育所の新設(その1) 居場所のある
居場所のある
放課後。
大牟田市三池学童保育所

共働き世帯の増加により、短時間でも子どもを預けたいという保護者の需要が年々高まっています。学童保育所は、子どもの放課後と親の仕事を、同時に支える施設です。

はじめに — 運動場のとなりに
大牟田市では、学童保育所の整備が市内で進められています。これは、2024年4月に開所した三池学童保育所です。
建物は、かつて江戸時代に三池藩を治めた立花氏の「三池陣屋」の跡地にあります。学校が終わると、子どもたちは校庭を横切って、ランドセルのまま、ここへ帰ってきます。学校敷地内のこの立地こそが、いちばんの安心です。
大きな屋根と、軒下 
軒下 — 遊びと暮らしのあいだにある場所 
日が暮れても、迎えを待つ時間をやわらかく照らす
運動場に向かって、大きな庇を低く出しました。深い軒下は、内でも外でもない、縁側のような場所です。夏は日射しを遮り、冬は低い暖かい光を取り込みます。それ以外にもこの計画では子どもたちの居場所づくりに配慮しています。保育室と運動場のあいだにこの半屋外があることで、子どもたちは靴のまま階段に腰かけて休んだり、雨の日にも庇の下で遊んだりできるよう配慮しています。


木の空間 
保育室 — 木の梁の下の、大きなワンルーム 
玄関ホール — 靴箱も本棚も、建築の一部として
建物は木造2階建て一部鉄骨造です。保育室は、木の梁や構造体を現しにした大きなワンルーム。畳敷きの床に長机を並べて、宿題も、おやつも、遊びも、木が溢れる空間で放課後を過ごします。
玄関ホールには、子どもの数だけ靴箱と本棚を造り付けました。帰ってきて、靴をしまい、階段をのぼる。毎日の小さな動作が気持ちよく流れるように、木の家具と建築をひとつづきに設計しています。

